夢みたものは七夕飾りの短冊を染めようと「夢」「願い」と思っていたら、小学4年生の時に出会った立原道造の詩、「夢見たものは」を思い出した。 幼い私は、意味もわからず、ただその詩から流れてくる匂いが好きで毎晩、詩を一つ読んでから寝ていた。今日もページからは同じ匂いがして、魔法のように立原の世界が目の前に広がった。それはまるで、今、私が染めている時と同じような感覚。私の染めの原点の一つに、立原がいるような気がした。27Jun2019夢と願いART若山真由美染め
誕生 / feeling at birth 伊豆蔵明彦のインスタレーションを代表する二つのボール。直径二メートル。 「蚕の作った球体」と「私が作った球体」。 「蚕の作った球体」は蚕が繭を作る習性を利用して、蚕一万匹で3日間で作り上げ、製作過程で蚕一万匹はこの球体から蛾になって空中へと飛び立つ (ワークショップ中は、この蚕が作った球体を後頭部にぶつけながらの席だったからなのか自然に、ただ作ることができた。)18Nov2018ART着物文化若山真由美染め
美しいということは苦しいこと東京のExhibitionを終えて、休む間も無くクリスマスディスプレイの仕事。疲れているにも関わらず楽しく仕事をした。普通では、配色しないような微妙な色角度の違うオーナメントの配色、テグスワークの腕。昔仲間のデコレーターさんと楽しい会話をしながらの現場。染めをしている時の孤独感とは全く違う。染め、色をおろす時、クリエイトする時のことと比べると人間的な楽しさがあった。クリスマスディスプレイの仕事の次の日は、山口小夜子・氷の花火という映画の中で、彼女が言っていた「美しいことは苦しいこと」という言葉を思い出していた。12Nov2018ART若山真由美