夢みたものは七夕飾りの短冊を染めようと「夢」「願い」と思っていたら、小学4年生の時に出会った立原道造の詩、「夢見たものは」を思い出した。 幼い私は、意味もわからず、ただその詩から流れてくる匂いが好きで毎晩、詩を一つ読んでから寝ていた。今日もページからは同じ匂いがして、魔法のように立原の世界が目の前に広がった。それはまるで、今、私が染めている時と同じような感覚。私の染めの原点の一つに、立原がいるような気がした。27Jun2019夢と願いART若山真由美染め
神ぬ引き合わせに 稀稀汝きゃば 拝でぃ神ぬ引き合わせに 稀稀汝きゃば 拝でぃ朝花節・奄美大島島唄大島紬誕生地・奄美大島の島唄。朝花節は島唄の掛け合いで最初に唄われます。こうしてあなたと出会えたことは、きっと神様のお引き合わせでしょう。09Jan2019若山真由美umu-wakawaka-nudité
生還12月、師走。師走の入って、最初の今年の締めくくりのパーティーは毎年恒例のJOYWOWのパーティー。今年は大阪での開催だった。おなじみの顔、懐かしい顔、楽しいパーティーだった。11Dec2018若山真由美nudite-japon
誕生 / feeling at birth 伊豆蔵明彦のインスタレーションを代表する二つのボール。直径二メートル。 「蚕の作った球体」と「私が作った球体」。 「蚕の作った球体」は蚕が繭を作る習性を利用して、蚕一万匹で3日間で作り上げ、製作過程で蚕一万匹はこの球体から蛾になって空中へと飛び立つ (ワークショップ中は、この蚕が作った球体を後頭部にぶつけながらの席だったからなのか自然に、ただ作ることができた。)18Nov2018ART着物文化若山真由美染め
美しいということは苦しいこと東京のExhibitionを終えて、休む間も無くクリスマスディスプレイの仕事。疲れているにも関わらず楽しく仕事をした。普通では、配色しないような微妙な色角度の違うオーナメントの配色、テグスワークの腕。昔仲間のデコレーターさんと楽しい会話をしながらの現場。染めをしている時の孤独感とは全く違う。染め、色をおろす時、クリエイトする時のことと比べると人間的な楽しさがあった。クリスマスディスプレイの仕事の次の日は、山口小夜子・氷の花火という映画の中で、彼女が言っていた「美しいことは苦しいこと」という言葉を思い出していた。12Nov2018ART若山真由美
自分のロイヤルブルーの水面の上に立つ色と共に東京での展示会を終えてから、あっという間の2週間ではあるのですが、長く遠い時間でもあったこの2週間でした。今回の展示会に向けての染めは、ハードでストイックを超えたような特別な染め製作の時でした。食事をする時間、お手洗いに行く時間も、もったいなくて、人間生活じゃないような。このまま、自分が染液に溶け込んで自分がなくなってしまっても良いとでもいうようなゲル化した自分と時間。その中に、色んな次元から入るオーダー。気づくと徹夜を超えて染めていることも。(今回は、特に特別な染め体験な期間でしたので、その内容、色の言葉などは 改めてblogにいたします。08Nov2018水ロイヤルブルーネイビー若山真由美自然Exhibition旅
新しい旅へ〜Exhibition用の大きな荷物を6個、発送完了。毎回、荷物の発送は引越しのようで、体力を使います。3月に東京・表参道のPerry House Galleryへ荷物を送った時は、冬から春の気配を感じる時。今は、秋から冬への気配を感じる時。あれから暑い夏を遠くに置き、朝晩の寒さが未来を透明に魅せるような。残暑の中に染め、透明な寒さの中へストールたちを持って旅に出る。季節の変わり目とともに、何かのセンテンスが変わるような気がして初夏に占星学のザビエのセッションを受けた時のボイスメモを聞いている。ザビエの英語が脳をマッサージするような。。。29Oct2018若山真由美Exhibition
糸正直今秋のCollection、新作のシルクモヘアの袋織りのストールは12枚だけ仕込んだのですが、先日の名古屋のExhibitionで9枚が嫁ぎ、現在3枚の在庫です。この織物は、特別なもので、特にこのストールに用いられたモヘアの糸は、世界でも唯一の糸。世界のトップブランドに提供されている極細モヘア糸『フウガ』です。この極上モヘア糸「フウガ」は、南アフリカのアンゴラヤギの毛1グラムを44メートルまで伸ばしたもの。これは従来のモヘア糸の半分以下の太さです。しかも普通、モヘア糸をつくるときはウールをつなぎにするんですが、これは100%モヘア。だからこそ、優しく滑らかな手触りになる。この糸は、ずいぶん前になりますが、前米国大統領オバマ大統領就任...19Sep2018若山真由美シルクモヘアストールストール布地
時間の核・時点の核ひとつの時間の核。 その核に向けて色を染めていく。 ひとつの時間の核。 ある作品が出来上がる時点。 その時点に向けて 心を注ぎ、時間を月日を注いで行く。 その時点の核が夜明けのように、その時点が輝く瞬間を見たくて時を命を注ぐ。その向けて行く時、そのプロセスの極め、純粋さと高尚さが その格付けではないが、その場のクオリティー、クライアントのクオリティーと 合いまじること、光合することで、 お互いの未来のエネルギーとなって行く。 15Sep2018若山真由美
台風と坂のあと今回のExhibitionは、台風20号接近で大荒れの中の設営。台風が過ぎ去った次の日は、Exhibition初日。台風一過の涼やかな日になるかと思いきや、蒸し暑い酷暑の再来の中での3日間。まるで、ここまで来るまでの私自身の人生を物語るような天候でした。特に今年は酷暑。7月から、人間を超えるような染め集中の日々は、人間であることを忘れるような。7月からの天候も、最高温度が体温越えとニュースが伝える温度が増すごとに、私の染め集中の温度も日に日に増していき、酷暑の酷暑染めとなって行った。Exhibition開催直前まで、自分が染液となって溶けてしまっても良いような感覚となりExhibition設営前日から、高熱のまま始まった。ストールの...01Sep2018若山真由美Exhibition旅