waka-nudité Exhibition札幌・鴨々堂ギャラリー終了いたしました。
ヨサコイ祭で街が混み合う中、お越しくださいまして誠にありがとうございます。
2年前の札幌でのExhibitionの時もヨサコイ祭りと重なり、その時は私の地元の犬山市の
グループがヨサコイグランプリになったことがありました。
今回で最後になる、古民家ギャラリー・鴨々堂でのExhibition
今秋に建物自体がなくなる古民家ギャラリー・鴨々堂さん。
色々な節目が人生にありますね。
初めて札幌入りをしてから8年。その時からのお客様も何人かいらして
大きな節目になった時のストールの色を思い出す。
今回は、令和へと改元の直後。
私自身、何か、その空間にある、その色のニュアンスが変わってきていると感じ
出発間際まで染め続けていた。
特に、始まりを促すグリーン系を中心に染めていたけれど、
お客様のもとへ嫁ぐ色たちも、やはりグリーン系の新色たち。
鴨々堂ギャラリーさんの暖簾もグリーンです。
同じグリーンでも、様々な方向性のあるそれぞれのグリーンたち。
ギャラリー裏手の鴨々川の新緑も美しく
今回のKEYにもなっていた温かな黄色。
黄色の杜若が優しく咲いていた。
昨年は染めようとしても、今は違うと思っていた染められなかった麻ストールの檸檬王子色。
今年は、今だと思って染めた檸檬王子色。
可愛い人の元で踊りだしました。
まるで彼女の元へ嫁ぐために生まれてきたような麻の檸檬王子色。
うちの麻ストールの麻の繊維は、宮古上布、小千谷縮など着物と同じ光沢のある麻(ラミー)
織物は祈り。うちのストールのルーツである大島紬を通して知った祈りの織物。
染めている時は、無心で色だけに向かっているが
お客様のもとへ嫁ぐ時は、幸せを祈る。
初々しい革命令和として染めた新しい色達は、
皆様に纏って頂いて色彩の生命が輝き出す。
そこが染めの完了地点のような、そして私自身が何より幸福な時です。
そしてグリーン系だけでなく、
新しい時代の色として、陰にフォーカスしない
振り切った色達をたくさん染めた。
Peach Blood、華珊瑚色、雛紅色。
これからの時代は、悲しみや、過去からの点からではなく
未来の夢や望みの点から始まる今の色。
その新しい時代の心の筋力のあり方が、その変化が、纏っていただいて顕著にわかる。
決して染めただけでは、その時代の輪郭は曖昧だけれど、
纏っていただくと、答え合わせのように
新しい時代の「御旗・みはた」が鮮明になる。
いつも、纏った色からインスピレーションで
バイオリンを奏でてくださるバイオリニストの知子さん。
知子さんを通して、その色から、よりその時代、令和のニュアンスを視覚で理解した。
ただ染めるだけではわからないこと。
纏っていただけるありがたさ。
染めることができる幸福。
親愛なる皆さまに感謝申し上げます。
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