美しいということは苦しいこと


東京のExhibitionを終えて、休む間も無くクリスマスディスプレイの仕事。

疲れているにも関わらず楽しく仕事をした。

普通では、配色しないような微妙な色角度の違うオーナメントの配色、テグスワークの腕。

昔仲間のデコレーターさんと楽しい会話をしながらの現場。


染めをしている時の孤独感とは全く違う。

染め、色をおろす時、クリエイトする時のことと比べると人間的な楽しさがあった。

クリスマスディスプレイの仕事の次の日は、

山口小夜子・氷の花火という映画の中で、彼女が言っていた

「美しいことは苦しいこと」という言葉を思い出していた。




私は20歳から20数年、デコレーターの仕事をしてきました。

現在は、自分の個展のディスプレイをしていますので、30数年ということでしょうか。。。


デコレーターとは、ショーウィンドウの飾り付け、衣食住、全ての分野の装飾の仕事。

お花のアレンジ、オブジェの製作など。

デコレーターの仕事は90%が女性の仕事。その中でもデパートや展示会での着せつけ

などのだけの仕事をする人が大半で、オブジェ制作やディレクション的な仕事などを

するのは一握り。女性だけの仕事世界の諸々のドラマを実際にあって。。。。

そんなことよりも、もっとクリエイティブな仕事をアート的な仕事をと

質を高めて行った私。でも、もっとクリエィティブなもっと追いかけられないような

創作がしたいと思っているときに、師匠の色と出会いumu-wakaを設立した。


umu-wakaを始めるにあたって、私は1つの会社のクリスマスディスプレイの仕事以外は

全て、仲間のデコレーターさんに引き継いでもらった。

というのも、百貨店で商品の支払いをしようとレジに行った時、「貸出伝票」を出された。

その百貨店ではデコレーターの仕事をしていなかったのに、ディスプレイで使う商品を

売り場から持ち出すときに記入する「貸出伝票」が出されたということは、

職業臭が、体からいっぱい醸し出されている。

その職業臭を断つために、生業にもなっていた仕事をやめた。

ただ、ご縁を深く感じていた会社のクリスマスの仕事2物件だけは継続させていただいてます。



美しいということは苦しいこと

2016年6月1日に観た、「氷の花火・山口小夜子」の映画の中で山口小夜子さんが

語っていた言葉を思い出す。


美しい色世界を染めようとする時の孤独。

デコレーター時代に更に、もっとクリエイティブにと自身のものづくりの質を高めようと

していた時のことを思い出すと「美しいことは苦しいこと」そんな言葉が頭をよぎった。


ストイックな物作りは、人間的な生活を排除してしまう私。

頑なな物作りは、そレを手にした方にとっても苦しいものになるのではないか?

などなどと、トルネードの中へ入って行った11月9日の夜。


今回の特別な時となった染めのことや、色のこと、Exhibitionのことをアップする

まで時間がかかりそうです。




そして

このトルネードから陽光を見る聞きかけとなった絲法自然 自然に学ぶ 伊豆蔵明彦の世界

東京帝国ホテルプラザ・愛でるギャラリー祝

へと。


友人でもあるオーナーの祝子さんとはお仕事の経緯もよく似ていて

ゼロ近況を報告したら「おいで〜」と。

予定を変更して、ずっと気になって行くきたかった伊豆蔵先生のインスタレーションへ。

続きは明日へ〜。






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