神の島・久高島の生まれ変わりの洞窟
結び。
久高島へ向かう途中は車の中でも、フェリーの中でも
何度も何度も携帯をチェックした。
2013年。
あの時のように、知らない携帯番号から緊急の電話がかかってくるんじゃないか?と。
不安で緊張していた。
そして
行きのフェリーの中で
見知らぬ大きな感情のビジョンを見た。
8世代前の魂のその王が抱き続けたその言葉に熱い思いだった。
例え片腕がなかろうと、
例え肉の塊であろうが、
例え誰かの子を宿していようが、
地の果てまでも時の果てまでも
探し続け助けると。
左肩あたりが、ある青色の王だった。
その思いが濁流のように私のエメラルドに。
フェリーの中で一人、号泣した。
そして
ごめんなさい。と身を隠す彼女を感じていた。
久高島に入って、レンタルサイクルを借りた。
サドルのところには、何かが反射して虹色の光が出ていた。
なんとなく吉兆の知らせのような気がしたが
相変わらず、携帯の着信がないかと何度も何度も気になった。
2013年のあの時の海の色と
なんら変わりがないようでいて
違うような。
あの時は、沖縄の友人のぴーちゃんと、
冬珊瑚色のストールで
大はしゃぎをしながら遊んでいた。
エメラルドを受け取りに行くんだよの2013年。
何か忘れ物を受け取りに行くんだよの2019年。
結びの2019年は一人だからだろうか?
そんな風に思いながら。。。。
今回は、生まれ変わりの洞窟をくぐることをやめた。
生まれ変わりの洞窟をくぐって
その直後に、顔知らぬ実父の死の知らせ。
輪郭のない悲しみの後、
大きな悲しみは、道にひれ伏せて大の字になって泣いた。
あの衝撃から、たくさんの色々なことがいっぱいおこった。
落ち着くまでに6年を要しましたから。
しばらくは、穏やかでいたいと。
2014年には、母を連れ立って久高島へ入った。
その時もぴーちゃんも一緒だった。
あの時も、島の野良猫と遊んだな。
久高島に、
母の健康回復の報告も。
久高島にはいると、8年寿命が延びるという。
神の島・久高島から帰路へ。
帰路のフェリーの中から、久高島を感じてみた。
二つの魂がそこにあった。
二つの魂が一つになって
白い靄のようになって天へ上がって行った。
結びとは、完結の結びだけでなく
二つを一つに結ぶということもあったようだ。
そして
その忘れ物を受け取る。
それは行きのフェリーの中で観た、心の中の景色の中にあった。
それは青いものであり、深いマゼンタな愛情だった。
本島に戻った時に、肩凝りが消えていた。
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