madam


女性を楽しむ人生をと決めた旅の最後に、大好きなデザイナーさんの帽子を3つ購入した。


中でもcollectionの中できわだっていた貝をデザインした帽子は、

立ち上がりの懐にラインストーンの立体リボンを携えた心踊る大きなヘッドドレスは

一目惚れだった。




私は、20歳の時に皇室御用達のような帽子を一つ購入してから帽子フェチとなった。

帽子箱は山積みは、ある意味快楽だ。

そして年々、普通じゃ物足りなくなり、極な帽子との出会いは一期一会と。


50歳も半ばに入り、ある意味、治外法権で派手な帽子を日常にしても許される

年頃になった。

派手で極なデザインの帽子を被って、頑張っている感が出ないようにするには、

自身の生き方や心のあり方が整っていることが必要だと思う。

また、開き直りも必要であったりと。

極な派手な帽子を、ナチュラルに馴染む着こなすマダムを目指したいと思う。



そういう意味でも、今回、一番のお気に入りの貝のヘッドドレスは、微妙に見えない部分に

貝が真珠を携えるように、こっそりとデザインされたラインストーンのリボンは、

心の具合と似ているように感じた。





今回の旅は、同じ歳の友人宅への旅。

家を出てすぐ、派手に転んで額にタンコブ、買ったばかりの1万円越えのタイツも両膝に穴があき、

指からは、血が流れ出る午前6時50分から始まった。

それは、私自身の本能が、卵の殻を破って飛び出すことを予兆出会ったような。



旅は、同じ年の友人、同世代の女性たちが幾人か揃い、美容の話やアクションで盛り上がった。

同じ歳の友人のバブル期のアルバムを見た。

写真からは、その時代の匂いや音が聞こえるようだった。

そしてたくましく生き抜いていきた30数年の命のアルバムを感じた。

トロフィーを贈りたい気分だった。

そして素敵な70歳の美しい女性とも出会った。


女性を楽しむ、女性として生まれてきた醍醐味を楽しむ生活にシフトしようと決断した。

その旅の終わりに、素敵な帽子、ヘッドドレスと出会った。


2年前に躊躇して普段使いな帽子を購入した。今ならこのヘッドドレスも今なら迷わずいける



20歳代は、不確かな夢に向かって走る頃。30歳に向けて走った。

30歳代は、描きたいことがたくさんある年代だった。40歳代に向けて走った。

40歳代は、今にしかできないこと、50代を前にしかできないことをと激しく走った。

40歳代のピリオドに向けて走った。

しかし、50歳代は未知の世界だった。感触さえ想像がつかなかった。


50歳になった時は、高齢者の幼稚園組に入ったようで、てから、1年ごと見えないけれど、

グラデーションのように色合いが変わっていった。

来月で55歳になる。

今、やっと新しいアルバムが始まったんだと序章、目次が見えるような感じがする。


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