冬至を前に新しい手法で白金色のストールを染めた。
今から遡ること2ヶ月ほど前に頂いたお誂え染のストールの1本です。
ブラックダイアモンドの光の部分を染める。その光色をどう染めるのか?
ブラックダイアモンド、日本名で金剛石は、炭素で構成されギリシア語でadamas「征服できない」に由来している。ブラックダイアモンドは、鉄鉱石、グラファイトが入ることによって黒みを帯びるといいます。失敗を打ち消し、問題を無きものにし、苦しみを奪い去る。時に望めば愛の始まりでさえ消し去る。ブラックダイヤモンドはエゴを持たず、何ものにも加担せず、永遠に誰の味方にも敵にもならない存在。善人であろうと、悪人であろうと、ブラックダイヤモンドはそこに意義も意味も持たない。
まさにそのもののインフォ。そして闇を陰を光で転じる。そして地獄を統治するルシファー的な。まずは黒色を何種類か染めながら、そんなインフォが入って来たのが2ヶ月ほど前。
そして冬至を前に、またそのブラックダイアモンドの光を染める。その光の抽出を始めた。
冬至前日、黒の染料の中から金色の成分だけを抽出することに成功。
そして依頼を受けていた彼女の白金色のストールが染め上がった。
冬至を前に、2017年の染めを締めくくるような染めだった。
黒い染料から金色を取り出して染めた白金のストール。冬至を前に凄い仕事をした。冬至を前に自身の仕事の輪郭を知る。この錬金な、あり得ない染め方法は、私独自の染め方法だが、生多良からumu-wakaから生まれた私と、師匠に奄美に鹿児島に感謝する。 長かったこの1年。染め続けることでしか立っていられなかったこの2年。苦しかったこともいっぱいの、その何倍もか。けれど生まれた私。長かった。今は、その苦しみに感謝の冬至大晦日だった。
そして
その工程の中で、浄化のシルバーも染め上がった。
とても大晦日な、2017年を見るようなストールが生まれた。
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