神業のストール布地



うちのストール布地は、日本でも一箇所でしか織ることができない神業代物です。昔から殿様たちが逸品には力が宿るということで、逸品、銘品を求めて力としました。この生機もそんな力強さがあります。古くからの絹織物産地、富士山麓で織られた品です。


昨日、今年の初めに発注しておいたストール布地が、やっと全部織りあがって届いた。といのも、布地の織元さんも、今年は、うちと同じように大改革、そしてうちと同じような痛みや苦しみを超えての1年だったので、早々そのプロセスの時間軸も同じようでもあり、訪れる心の葛藤や決断がシンクロしていたので、お互いに慰め合いながら、未来を力強く見据えて歩いてきた。


ストール布地ができるまでの工程(定番シルクカシミアストール


 1:シルク&カシミアの糸を極限まで細く撚る(よる)

 2:極限にまで細く撚った糸を、織ることができるように特殊な糊加工

 3:加工した極限に細い糸を極薄に織り上げる。 


この神業仕事は失敗のリスクが大きいので、通常、手を出さないので、うちの織元さんの覚悟は凄い。



 しかし、その工程で、2の加工をする会社も、日本に1軒だけなのですが殿様商売。失敗しても「嫌だったら辞めてもいいよ。」なので、クレームを受け付けない。 失敗した糸は織りあがった後でしかわからないので、返品がきかない製品にならない布が山のようになる。

その山を見るのも辛く、それなら糸の加工も自分とこでする!!と機械を購入して糸加工を始めたので、糸加工に慣れるまで時間がかかり、ストール布地ができあがるまで時間がかかった。



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